後付の屁理屈かもしれない。

1週間ほど前、鼻の奥で線香の匂いがしていた。

ガンで闘病している友人のことが気になっていたが

退院したら会いに行くと最後の電話で話してから

二十日ばかり過ぎた頃、なんとなく気になりメールした。

メール打つの面倒だからといつも就業時間中でもおかまいなしに

電話をかけてきていたが、めずらしく夕食時の着信。

出れば本人ではなく、お母さんからだった。

もう退院の見込みはなく、残りの時間を家族と過ごすだけ。

というか、意識が混濁する時もあり会話は成立しない。

後悔したくないがため、早退して面会したが最後の電話のような

元気はなく、呼吸すらしんどそうだった。

常にポジティブだった裏には壮絶な戦いもあったはずだ。

もう

やすんでいい。

苦しまない場所へ行かれるように。

ただそれを願うばかり。



しかし・・・

どうなんだろうね。

本人の意思で、人に知らせないでって言うのは。

本人は逝ってしまうわけだから、しかも意識が朦朧としているわけだから

別れを惜しんで会いに行ったっていいじゃないか・・・

生きてるうちに、意識があるかもしれないうちに、残された者が会いたいという思いは

通しちゃならないんだろうか・・・

どっちの願いも引けないよなぁ・・・こんな時は。

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